会社員と副業の両立
PR

正社員かフリーランスか、それともひとり法人か|3つ全部やったエンジニアが手取り・社保・リスクで比較する

正社員・フリーランス・ひとり法人3つ全部やって思うこと
gou
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
📢 本記事は、会社員(約9年)→ 知人の会社の役員(約7年)→ 副業12年半 → 自分の合同会社(4年目)と、立場を変えながら働いてきたゴウの経験をもとに書いています。税・社会保険の数値は2026年9月時点の概算です。個別の判断は税理士・社労士にご相談ください。一部にアフィリエイト広告(PR)を含みます。

エンジニアの働き方は、大きく「正社員」「フリーランス(個人事業)」「ひとり法人」の3つに分かれます。私はこの3つを全部やりました。会社員として9年、知人の会社の役員として7年、その裏で副業を12年半、そして今は自分の合同会社でSESを本業にしています。結論から言うと、どれが正解かは人によって違いますが、「どれか一つを一生続ける」前提で選ぶ必要はない、というのが私の答えです。

ゴウ
ゴウ
3つの立場に共通して「よかった」と言えるのは、何事もコツコツやることで信頼を積み上げられてきたことです。正社員のときの仕事ぶりが副業の紹介につながり、副業の実績が法人の口座審査や融資で効き、いまの取引先にもつながっています。逆にいちばんしんどかったのは正社員時代のある会社で、ほとんど指示がなく何をすればいいかもわからない中、毎日社長に気を遣いながら働いていた時期です。子どもが生まれた直後で辞めるという選択もできず、ただ歯を食いしばって耐えていました。この経験があるので、「正社員なら安定」とは私は単純には言えません。

3つの働き方をざっくり比較

正社員フリーランス(個人事業)ひとり法人
収入の決まり方給与(会社が決める)単価×稼働(自分で決める)単価×稼働 → 役員報酬は自分で決める
収入の上限会社の給与テーブル自分の単価と稼働時間同左+会社に利益を残せる
社会保険会社が半分負担国民健康保険+国民年金(全額自己負担)自分の会社で加入(会社負担分も実質自分)
税金給与所得控除・年末調整事業所得(青色65万控除)法人税+役員報酬に所得税
信用(融資・賃貸・カード)高い低め法人の実績次第。創業融資は使いやすい
仕事がない時給与は出る収入ゼロ収入ゼロ(役員報酬は固定で出ていく)
事務の手間ほぼなし確定申告決算・申告・社保・給与計算(税理士に依頼が現実的)
向いている人安定と組織で働きたい人まず一人で稼ぐ経験を積みたい人売上が安定し、年数百万円以上の利益が見える人

手取りはどう変わるか(同じ売上・給与でざっくり)

エンジニアの月単価が同じでも、立場によって手元に残る額は変わります。ここでは細かい数字より、構造の違いを見てください。

💰 同じ「月70万円分の仕事」でも
🏢
正社員
会社が受け取る70万から
給与+社保会社負担+会社の取り分
➡️
🧑‍💻
フリーランス
70万を自分が受け取る
→ 国保・年金・所得税を自分で払う
/
🏠
ひとり法人
70万を会社が受け取る
→ 役員報酬+社保+法人税、残りは会社に
正社員の「給与」は、会社が受け取る額の一部。フリーランス・法人は全額を受け取る代わりに、社保と税を全部自分で持つ
💡 よくある誤解
  • 「フリーランスは手取りが多い」→ 国保・国民年金・所得税を引くと、給与額面の1.3〜1.5倍の売上がないと正社員と同じ手取りにならない
  • 「法人化すれば節税できる」→ 利益が小さいうちは均等割・税理士費用のほうが大きい。目安は年300万円超の利益
  • 「正社員は安全」→ 会社が傾けば給与も止まる。私の本業だった会社は最終的に倒産した

年収600万円クラスの手取りの試算表(正社員/フリーランス/ひとり法人)

構造だけだと分かりにくいので、年600万円分の仕事を3つの立場で受けたときの手元に残る額を、一般的な計算で並べます。前提は単身・40歳未満・東京・2026年(令和8年分)の税制と協会けんぽの料率です。

項目🏢 正社員
年収600万円
🧑‍💻 フリーランス(個人)
売上600万・経費60万・青色
🏠 ひとり法人
売上600万・経費60万・役員報酬420万
社会保険料(本人負担)約88万円
健保・厚年の半分+雇用保険
約80万円
国保 約58万+国民年金 約21.5万
約61万円
健保・厚年の半分(会社負担が別に約61万)
所得税約15万円約20万円約6.5万円
住民税約31万円約36万円約19万円
法人側の税金——約20万円
利益 約59万の法人税等+均等割7万
手元に残る額約466万円約404万円約371万円
個人 約333万+会社に残る 約38万
このほかに退職金・有給・会社負担の社保(上の数字の外)消費税(インボイス登録なら2割特例で約11万)、業種により個人事業税会社に残った分は翌期以降の報酬や経費に回せる。厚生年金分だけ将来の年金が増える

※ 一般的な計算式による試算(給与所得控除・基礎控除は令和8年分、社保は協会けんぽ東京の令和8年度料率、国保は東京23区の目安、法人税等は実効税率の目安)。iDeCo・小規模企業共済・生命保険料控除などは入れていません。実額は所得・自治体・契約で変わるので、税理士やシミュレーターで確認してください。

同じ600万円でも、正社員は会社が社保の半分を払ってくれる分が大きく、フリーランスは国保と国民年金を全額自分で払い、ひとり法人は会社負担分まで自分の売上から出す構造です。法人が不利に見えますが、役員報酬の額で社保と税金のバランスを動かせること、会社に残した分を翌期に使えること、売上が増えたときの税率の伸びが緩やかなことが法人の強みで、個人事業主と法人の違いにまとめています。

私が3つ全部やって思うこと

STEP 1
正社員(約9年):技術と「組織で働く」を覚えた時期
法律事務所向けの基幹システムの保守・改修で、顧客対応から運用まで一通り。ここで身につけたものが、その後の受託もSESも全部支えている
↓
STEP 2
副業(12年半):正社員のまま「一人で稼ぐ」を試した時期
口コミサイトの広告収入から始めて、受託開発へ。正社員の給与があるから、失敗しても困らない状態で試せた
↓
STEP 3
知人の会社の役員(約7年):会社を「作って回す」側を覚えた時期
人事・総務・経理の整備、採用、社内ルール。合同会社を作ったときに、この経験がそのまま効いた
↓
STEP 4
ひとり法人(4年目):副業を本業にした時期
本業の会社が倒産に向かう中、副業を法人に移して独立。SESを柱に、自社サービスと口コミサイトを続けている
ゴウ
ゴウ
順番が大事だったと思っています。正社員で技術を覚え、副業で一人で稼ぐ経験を積み、会社を回す側も見てから、法人にした。最初からフリーランスや法人を選んでいたら、たぶんどこかで詰まっていました。そして「副業を育てておいたから、本業が倒れても食べていけた」というのが、私にとっての正社員 vs フリーランスの答えです。

どれを選ぶかの判断軸

🏢 正社員のままがいい人
✅ 技術を学んでいる段階
✅ 組織・チームで働くのが合っている
✅ 住宅ローン・賃貸など信用が必要な時期
⚠️ ただし副業で「一人で稼ぐ」練習はしておく
👉 副業OKの会社に移るのも選択肢
🧑‍💻 フリーランスに向く人
✅ 一人で案件を取って納められる
✅ 単価×稼働で年収が読める
✅ まずは個人事業で実績を作りたい
⚠️ 仕事がない月のリスクを自分で持てる
👉 年300万円超の利益が続いたら法人を検討
🏠 ひとり法人に向く人
✅ 売上・利益が安定している
✅ 取引先に法人を求められる
✅ 役員報酬・共済・融資など法人の仕組みを使いたい
⚠️ 決算・社保の事務を引き受けられる
👉 副業→法人の順番が失敗しにくい
💼 「正社員のまま条件を上げる」なら、IT専門の転職エージェント

副業OKで年収も上げたい、という人は、独立より先に「会社を変える」ほうが近道なことがあります。TechGoはITエンジニア向けのハイクラス転職エージェントで、無料面談から始められます。副業可否は面談の場で最初に確認しておくのがおすすめです。

🔎 フリーランス・ひとり法人で進むなら、案件の入口
独立して、週4日以上で稼働する

週4日〜・1日8時間以上の案件を紹介してもらえます。多様なリモート案件も扱っています。

Midworksで案件を相談する(無料) ›
リモート中心で、まず週1日〜から

フルリモート案件が9割以上で、週1日〜の案件もあります。

クラウドワークス テックで案件を見る(登録無料) ›
※案件の条件は公式サイト、2026年9月時点の公表内容です。
エージェントを比べてから選びたい

単価・支払サイト・マージン・法人契約の可否で8社を比べています。

案件エージェント8社の比較 ›

正社員のまま副業する、という「4つ目の選択肢」

実は、いちばん失敗しにくいのはこの4つ目です。正社員の給与と社会保険を持ったまま、副業で「一人で稼ぐ」を試す。うまくいけば法人にして独立できるし、うまくいかなくても給与がある。私の12年半はまさにこれで、会社に伝わる経路や法人化の落とし穴さえ押さえておけば、リスクはかなり小さいです。

✅ 正社員のまま副業を始めるときに
  • 就業規則の副業・兼業の規定を確認する(禁止なら副業OKの会社への転職も選択肢)
  • クラウドソーシングや副業マッチングで、小さい案件から実績を作る(エンジニアなら、週1日〜の副業案件もあるクラウドワークス テックも)
  • 売上・経費を最初から記録する(あとで法人口座や融資の審査で効く)
  • 利益が年300万円を超え、継続案件が見えたら法人化を検討する

まとめ

📝 この記事のまとめ
  • 正社員・フリーランス・ひとり法人は、収入の決まり方・社保・信用・事務の手間がそれぞれ違う
  • フリーランスは売上が給与の1.3〜1.5倍ないと手取りで正社員に並ばない。法人は利益年300万円超が目安
  • 正社員は「安全」ではない。会社が倒れれば給与も止まる
  • いちばん失敗しにくいのは「正社員のまま副業で一人で稼ぐ練習をして、伸びたら法人にする」順番
Xでも発信しています

ひとり社長の制度の小ネタや、副業から法人化までの気づきを毎日投稿しています。

@hitori_goudou をフォローする
ABOUT ME
ゴウ
ゴウ
副業から合同会社を設立して4年目のひとり社長/エンジニア
本業を持ちながら副業(口コミサイトと受託開発)を12年育て、本業と並行して合同会社を設立。その後、法人に一本化しました。いまはSESを本業に、自社Webサービスと口コミサイトを運営しています。立ち上げ前に自分が不安だったこと・迷ったことを、実際にどうだったかと一緒に書いています。
記事URLをコピーしました