エンジニア副業の案件の探し方|土日・週1・平日夜でも取れた最初の1件と、続く案件にするまで
会社員エンジニアが土日・平日夜・週1といった限られた時間で副業の案件を探すなら、「納期で区切れる小さな仕事」から始めて、「稼働時間で契約する準委任の継続案件」につなげるのがいちばん現実的です。
この記事では、案件の探し方の4ルートを比較表で整理し、土日・平日夜で受けやすい案件の種類、最初の1件を取るまでのSTEP、単発で終わらせず続く案件にするコツ、やってはいけないことを、私の副業経験とあわせてまとめます。

最初はクラウドソーシングでWebコーディング。2020年に副業マッチングのシューマツワーカー経由で受託を再開したときは、最初の案件がスキル不足で短期終了しています。そこから勉強し直して、継続の案件をもらえるようになりました。うまくいかなかったことも含めて書きます。

エンジニア副業の案件の探し方は4ルート
エンジニアの副業案件は、大きく分けると次の4つのルートで探せます。稼働できる時間と、今の実績で選ぶのがポイントです。
| ルート | 稼働条件 | 単価の傾向 | 最初の1件の取りやすさ | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| ①クラウドソーシング | 納期までに納品する形が多く、作業する時間帯は自由 | 低めから。小さな仕事が多い | 取りやすい(応募できる案件が多い) | 実績ゼロから始めたい人 |
| ②副業マッチングサービス | 週数時間〜の稼働で、時間単価の準委任も多い | クラウドソーシングより上がりやすい | 面談あり。一定の実務経験が必要 | 本業の経験を活かしたい人 |
| ③フリーランスエージェントの週少日数案件 | 平日日中の稼働が前提になりやすい | 高め | 稼働日数の条件が合えば | 平日日中に時間を作れる人 |
| ④知人・前職のつながり | 相手との相談しだい | ケースバイケース | 信頼があれば早い | 人脈がある人 |
出典:筆者の経験にもとづく傾向です。手数料・稼働条件などの具体的な数字は各サービスの公式サイトで確認してください(2026年10月時点)
サービスごとの細かい違い(手数料や案件の傾向)は副業マッチングサービス8社比較とフリーランスエージェント8社比較にまとめているので、ここでは「ルートとしての特徴」に絞ります。
①クラウドソーシング:最初の1件にいちばん近い
クラウドソーシングは、仕事を出したい人と受けたい人をネット上でつなぐサービスです。納期までに納品する形の仕事が多く、作業する時間帯を自分で決めやすいので、平日夜や土日しか動けない人に向いています。私も2011年に副業を始めたときは、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングでWebコーディングを受けていました。1年目の副業収入は年12万円ほどです。
②副業マッチングサービス:本業の経験が活きる
副業マッチングは、企業と副業人材をつなぐサービスです。面談があり、週の稼働時間や時間単価を決めて契約する形が多いのが特徴です。私は2020年にシューマツワーカー経由で受託を再開し、のちに一定量の仕事をもらえる会社と準委任(時間単価)で継続契約できたことで、副業の収入が安定しました。
③フリーランスエージェント:週少日数の案件は「平日日中」に注意
フリーランスエージェントの中には、週の稼働日数が少ない案件を扱うところもあります。ただ、会議や連絡が平日日中にある案件が多くなりやすく、会社員が土日・平日夜だけで受けるのは条件が合いにくいことがあります。応募前に、稼働する曜日・時間帯と、連絡が必要な時間帯を必ず確認しましょう。
まず2〜3社に登録して、提示単価と支払サイトを比べる材料にしてください。Midworksは福利厚生と支払サイト(翌月20日)が特徴、IT求人ナビは週3日以下やリモートの相談がしやすいエージェントです。クラウドワークス テックは週3日・リモート案件の多さ、techadaptはエンド直・元請け直の案件が特徴です。
週4日〜・1日8時間以上の案件を紹介。福利厚生と、翌月20日払いの支払サイトが特徴です。
これからフリーランスに転向するエンジニア向けのエージェントで、開業届や青色申告など税務まわりの相談にも対応しています。対応エリアは一都三県です。
④知人・前職のつながり:信頼がいちばんの武器
知人からの紹介は、最初の1件につながりやすいルートです。私も知人からEC-CUBEの改修を受けたことがあります。また、前職のお客さんを、許可を得たうえで引き継いだこともあります。今の会社の取引先やお客さんに個人で営業をかけるのは、競業や情報の扱いで問題になりやすいので注意してください。
土日・平日夜・週1で受けやすい案件の種類
会社員の副業でいちばんの壁は「時間」です。案件の中身より、やりとりのタイミングを自分で決められるかで受けやすさが変わります。
✅ WordPressのカスタマイズ
✅ 小さな機能追加・ちょっとしたプログラミング
✅ チャットなど非同期でやりとりできる案件
✅ 納期に余裕がある案件
⚠️ 障害対応など、すぐ動く必要がある
⚠️ 客先への出社が必要
⚠️ 仕様が決まっていない大きな開発
⚠️ 短納期の案件
私が継続でもらえるようになったのも、Web改修と、ちょっとしたプログラミングの仕事でした。どちらも「何をいつまでに」が決めやすく、平日夜や土日の作業でも回しやすい種類の仕事です。
「月10万円」に必要な時間単価を逆算する
「エンジニア 副業 月10万」もよく検索されています。月10万円が届くかどうかは、時間単価×稼働時間で決まります。下の表は単純な割り算なので、相場ではありません。自分が使える時間から逆算する目安にしてください。
| 週の稼働 | 月の稼働(4週で計算) | 月10万円に必要な時間単価 |
|---|---|---|
| 平日夜1時間×5日(週5時間) | 約20時間 | 5,000円 |
| 週10時間(平日夜+土日少し) | 約40時間 | 2,500円 |
| 土日各8時間(週16時間) | 約64時間 | 約1,563円 |
出典:筆者による単純計算(10万円÷月の稼働時間)。サービスの手数料・税金・経費は含みません
時間単価が低いうちは、時間をかけても月10万円には届きにくいです。逆に、本業の経験が活きる案件で単価を上げられれば、少ない時間でも届きます。最初は単価より「実績づくり」を優先し、続く案件で単価を上げていくのが現実的だと思います。
最初の1件を取るまでのSTEP
実績ゼロから最初の1件を取るまでの流れを、6つのSTEPにまとめました。
副業が許可制か届出制か、競業の禁止がどう書かれているかを確認します。確認する場所は就業規則で確認する3か所へ。
「平日は21時以降、土曜は日中」のように、作業時間と連絡できる時間帯を分けて書き出します。応募のときにそのまま伝えられます。
自分のサイトや、作ったもののソースなど、スキルが伝わるものを用意します。私は自分で口コミサイトを運用・開発して勉強しました。
最初は「少し簡単かな」と思うくらいの案件で、確実に納品できるものを選びます。
稼働時間、連絡方法、納期を最初にはっきりさせます。面談の準備は案件面談のやり方を参考に。
納品したら「ほかにお手伝いできることがあれば」と伝えます。次の仕事は、たいてい今の仕事の延長から生まれます。

そこで、自分の口コミサイトを運用・開発しながら勉強し直しました。その後、Web改修とちょっとしたプログラミングの仕事を継続でもらえるようになっています。最初の1件がうまくいかなくても、足りないところがわかれば次につながります。

単発で終わらせず「続く案件」にするコツ
副業の収入を安定させたいなら、単発の仕事を毎回探すより、同じ相手から続けて仕事をもらう形を目指すのが近道です。私の場合、収入が安定したのは、一定量の仕事をもらえる会社と準委任(時間単価)で継続契約してからでした。2021年から2022年にかけて、副業の売上は約3倍になっています。
| 請負(単発の納品型に多い) | 準委任(継続の時間単価型に多い) | |
|---|---|---|
| 約束すること | 仕事を完成させること | 業務(事務)を行うこと |
| 報酬の考え方 | 完成した成果物に対して | 業務を行ったこと(時間単価など)に対して |
| 副業での使いやすさ | 納期までに作業時間を自分で配分できる | 「月◯時間まで」と稼働の上限を決めやすい |
| 注意点 | 仕様が膨らむと時間がいくらでも増える | 稼働時間の記録と報告が必要 |
出典:民法第632条(請負)・第643条・第656条(委任・準委任)をもとに筆者が整理(2026年10月時点で確認)。実際の契約内容は契約書で確認してください
- 最初に「週何時間・いつ連絡できるか」を正直に伝える
- 見積もりは少し余裕を持たせ、超えそうなら早めに相談する
- 作業の区切りごとに、短くてもいいので報告する
- できないこと・時間が足りないことは、早めに言う
- 小さな改善の提案をして「次の仕事」の種をつくる
副業で身につけた顧客とのやりとりや見積もりの感覚、ほかの会社の現場で見た技術は、私の場合、本業でもそのまま活きました。副業は収入だけでなく、経験を増やす場にもなります。
やってはいけないこと:力量以上の受注
副業の案件探しで、私がいちばん反省しているのは自分の力量以上の仕事を受けてしまったことです。

力量以上の仕事は、結局は相手にも迷惑がかかります。受ける前に「どこまでできるか」をはっきりさせることが大事です。副業12年のほかの失敗は副業12年の失敗とやってよかったことにまとめています。
- 力量以上の案件を受ける(仕様が膨らむと、本業の時間まで圧迫する)
- 仕様があいまいなまま受ける(どこまでやるかを最初に決める)
- 本業の勤務時間中に副業の作業や連絡をする
- 本業の取引先・情報を無断で使う(引き継ぐなら必ず許可を得る)
- 返事を何日も放置する(平日夜しか返せないなら、最初にそう伝える)
副業の収入が出たら:確定申告と取引のルール
案件が取れたら、税金のことも頭に入れておきましょう。会社員(給与を1か所から受けていて、全部が源泉徴収の対象)の場合、給与・退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。
- 給与を1か所から受け、給与・退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると所得税の確定申告が必要(国税庁)
- 20万円以下でも、住民税の申告など別の手続きが必要になる場合がある(お住まいの市区町村で確認)
- 2024年11月1日から、いわゆるフリーランス法が施行。発注側は業務内容・報酬額・支払期日などを明示する必要がある
- 契約の前に、業務の範囲・報酬・支払日を書面やメールで確認する
出典:国税庁 タックスアンサーNo.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」、内閣府男女共同参画局「共同参画」2024年9月号(フリーランス・事業者間取引適正化等法)(2026年10月時点で確認)
副業時代、私は副業の所得を雑所得として確定申告していました。申告のやり方は副業の確定申告で詳しく書いています。副業の売上が増えてきたら、法人化を考えるタイミングも出てきます。私の売上の推移と法人化の判断は副業の売上推移と法人化にまとめました。
よくある質問
まとめ
土日・平日夜・週1の副業でも、案件は探せます。大事なのは、使える時間に合うルートと案件の種類を選び、最初の1件を確実に納品して、続く案件につなげることです。
- 探し方は4ルート:クラウドソーシング/副業マッチング/エージェントの週少日数案件/知人・前職
- 土日・平日夜で受けやすいのは、やりとりのタイミングを自分で決められる案件
- 月10万円は時間単価×稼働時間。使える時間から必要な単価を逆算する
- 最初の1件は小さく確実に。うまくいかなくても、足りないところを学び直せば次につながる
- 収入を安定させるなら、準委任(時間単価)の継続契約を目指す
- 力量以上の受注はしない。できないことは早めに伝える

