設立後の運営とお金
PR

法人で投資すると損?ひとり社長は個人のNISAが先|年360万円の枠と役員報酬の決め方

ひとり社長の資産運用は個人のNISAが先
gou
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
📢 本記事は、副業から合同会社を設立して4年目のゴウが、自分の経験と金融機関の公開情報をもとに書いています。制度の数値は2026年9月時点のものです。投資判断はご自身の責任でお願いします。一部にアフィリエイト広告(PR)を含みます。

会社を作ると、お金の置き場所が「個人の財布」と「会社の口座」の二つになります。設立前の私が地味に迷ったのが、「会社の利益で投資したほうが得なのか、それとも自分の給料としてもらってNISAで運用したほうが得なのか」という問題でした。

結論:ひとり社長でも、まず個人のNISAを埋める

先に結論を書くと、会社員兼業のひとり社長にとっての基本は「個人のNISA枠を優先して使い、法人での資産運用はその後」です。理由は単純で、NISAは運用益が非課税なのに対し、法人が株式や投資信託で得た利益には法人税がかかるからです。

🧑 個人のNISA口座で運用
✅ 運用益 10万円
✅ 課税 0円(非課税)
✅ 手元に残る 10万円
👉 まずはこちらを埋める
🏢 法人口座で運用
✅ 運用益 10万円
⚠️ 法人税等の対象(益金)
⚠️ 個人へ移すときにも課税
👉 個人の枠を使い切ってから

新NISAの基本(2026年時点)

🌱

つみたて投資枠

年間120万円

🚀

成長投資枠

年間240万円

🏆

生涯1,800万円

うち成長投資枠は1,200万円まで

♾️

非課税期間

無期限

項目内容
つみたて投資枠年間120万円
成長投資枠年間240万円
非課税保有限度額生涯1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
非課税期間無期限
対象年齢18歳以上(2027年1月からは未成年向けの「こどもNISA」も導入予定)

会社員の給与と役員報酬を合わせた手取りの中から、まずこの枠を埋めていく。それだけで多くの人にとっては十分な投資枠です。

法人で投資するとどうなるか

では法人口座で投資信託や株を買うとどうなるか。法人の場合、売却益や配当は法人の益金に算入され、法人税等の対象になります。NISAのような非課税制度は法人にはありません。一方で、含み損を抱えた場合の扱いなど、法人ならではの論点もあり、税理士と相談せずに始めるのはおすすめしません。

⚠️ 法人で投資する前に知っておくこと
  • 法人の運用益は課税される(NISAのような非課税枠はない)
  • 証券会社の法人口座は個人口座とは別に開設が必要で、審査もある
  • 決算書に有価証券が載るので、融資や取引先への見え方も変わる
個人のNISA法人口座での投資
運用益への課税非課税法人税等の対象
年間の枠360万円(生涯1,800万円)枠の制限なし
口座開設個人の証券口座(一人一口座)証券会社の法人口座(審査あり)
決算への影響なし有価証券として決算書に載る
向いている段階最初から個人の枠を使い切り、余剰資金がある段階

ひとり社長が法人で投資を検討する意味が出てくるのは、個人のNISA枠を使い切り、かつ会社に使い道のない利益が積み上がってきた段階からです。そこまでは、個人のNISAと小規模企業共済で十分です。

役員報酬の設計とNISAの関係

💰 NISAの原資はどこから来るか
🏢
本業の給与
会社員としての手取り
➡️
🏠
合同会社の利益
役員報酬 or 配当で
個人に移す
➕
👛
個人の財布
ここからNISAへ
➡️
🌱
NISA
年360万円まで
非課税で運用
役員報酬ゼロなら、NISAの原資は本業の給与だけになる

会社員兼業のひとり社長は、役員報酬をゼロにしている人も多いと思います。その場合、NISAの原資は本業の給与だけになります。会社に利益が残っていて、それを個人に移してNISAで運用したい場合は、役員報酬を設定するか、決算後に配当として受け取るかのどちらかになります。ただし役員報酬を出すと社会保険の話が出てくるので、ここは設計次第です。

🏦 会社に残す派
✅ 法人税を払って会社に利益を蓄える
✅ 経営セーフティ共済・設備投資・運転資金に
✅ 役員報酬ゼロ → 社保の論点なし
➖ NISAの原資は本業の給与のみ
👛 個人に移す派
✅ 役員報酬 or 配当で個人へ
✅ NISA・iDeCoの原資が増える
⚠️ 役員報酬を払うと社保の二以上事業所勤務
⚠️ 報酬は期首3か月以内に決めて期中は原則固定
ゴウ
ゴウ
私はなるべく個人に移す派です。ただし「とにかく報酬を上げる」ではなく、法人税と所得税・社会保険料を合わせた節税の効率を重視していて、役員報酬は一人では決めません。毎年、税理士に「この額ならこうなる」という試算をお願いしてから決めています。NISAの原資をどこから出すかは、この役員報酬の設計とセットで考えるものなので、まだ顧問税理士がいない人は、報酬を決める前に探しておくことをおすすめします。役員報酬の決め方の記事に、税理士に試算を頼むときの流れを書いています。

NISA口座はどこで開くか

NISA口座は一人一口座です。ひとり社長の場合、あとで法人口座や法人カードも同じグループで揃えられるかどうかは判断材料になります。ネット証券のSBI証券・楽天証券のどちらかを選んでおけば、手数料・商品ラインナップの面で困ることはまずありません。

📈 私のNISAの置き場所

NISA口座は一人一口座なので、まず「口座をどこで開くか」を決め、そのうえで何を積み立てるかを選びます。私が実際に使っている2つを挙げておきます。

口座を開く場所:私はここで運用しています

SBI証券。NISAもiDeCoもここに寄せていて、投資信託の品揃えと手数料で困ったことはありません。個人側の銀行・クレカ積立と連携しやすいのも理由です。

インデックスに加えて、アクティブ型を1本持ちたい

ひふみ投信。運用会社が自分で発掘した成長企業に投資するアクティブ型の投資信託で、運用会社から直接口座を開いて積み立てる形です。私も少額で積み立てています。値動きはインデックスより大きくなりうるので、主役ではなく「一部」として持つのが向いていると思います。

※投資信託は元本が保証されません。商品内容・手数料は各社公式サイト(2026年9月時点)で確認してください。

私はSBI証券でNISAとiDeCoを運用していて、楽天証券にも口座があります。法人口座はGMOあおぞらネット銀行なので系列は揃っていませんが、個人側の運用はSBIに寄せています。

まとめ

📝 この記事のまとめ
  • ひとり社長でも、まず個人のNISA枠(年360万円・生涯1,800万円)を優先する
  • 法人の運用益は課税されるので、法人での投資は個人の枠を使い切ってから
  • 役員報酬をゼロにしているとNISAの原資は本業の給与だけになる
  • 証券会社は法人口座との相性で選ぶと、あとが楽
Xでも発信しています

ひとり社長の制度の小ネタや、副業から法人化までの気づきを毎日投稿しています。

@hitori_goudou をフォローする
ABOUT ME
ゴウ
ゴウ
副業から合同会社を設立して4年目のひとり社長/エンジニア
本業を持ちながら副業(口コミサイトと受託開発)を12年育て、本業と並行して合同会社を設立。その後、法人に一本化しました。いまはSESを本業に、自社Webサービスと口コミサイトを運営しています。立ち上げ前に自分が不安だったこと・迷ったことを、実際にどうだったかと一緒に書いています。
記事URLをコピーしました