合同会社の設立手順と費用|会社員が副業で作るなら実費7〜8万円・登記から口座開設まで1〜2か月
「合同会社って、結局いくらで、何日で、何をすれば作れるの?」——設立前の私がいちばん知りたかったのはこれでした。株式会社の解説はたくさんあるのに、合同会社を会社員が副業で作る前提の手順は意外と見つからなかった。この記事では、合同会社を作るまでの手順と実際にかかる費用を、私がやった順番で書きます。
私の会社は2023年2月27日に登記(申請日=設立日)。本業を続けながらの設立で、設立手続きは「弥生のかんたん会社設立
」を使いました。無料で、電子定款まで作れるので、定款の印紙代4万円がかかりませんでした。
「会社を作る」と決めてから登記完了までは、それほど時間はかかりませんでした。設立サービスで書類が揃うので、時間がかかるのは自分が決めることと、法務局・銀行の待ち時間だけです。
合同会社の設立にかかる費用
🏛️
登録免許税
6万円(資本金×0.7%と高い方)
📄
定款の印紙代
紙は4万円/電子定款なら0円
✅
定款認証
合同会社は不要(株式会社は必要)
🔏
法人実印など
数千円〜1万円台
| 項目 | 合同会社 | 株式会社 |
|---|---|---|
| 登録免許税 | 6万円〜 | 15万円〜 |
| 定款の認証 | 不要 | 必要(1.5〜5万円) |
| 定款の印紙 | 4万円(電子定款なら0円) | 4万円(電子定款なら0円) |
| 法定費用の合計(電子定款) | 約6万円 | 約18〜20万円 |
| 印鑑・証明書などの実費 | 1〜2万円程度 | 1〜2万円程度 |
つまり、電子定款を使えば合同会社は実費7〜8万円程度で作れます。株式会社の3分の1以下です。電子定款は自分で作るには電子署名の環境が必要ですが、弥生のかんたん会社設立・freee会社設立・マネーフォワード会社設立のような無料の設立サービスを使えば、電子定款の作成までサービス側がやってくれます。
電子定款の作成まで無料でやってくれるので、印紙代4万円が浮きます。私は弥生のかんたん会社設立で作りました。マネーフォワードも同じ流れで無料で使えます(freee会社設立も候補です)。
会計ソフトや法人カードなど、指定のサービスを導入することを条件に、設立登記の費用負担を抑えられるサービスです。対象サービスと条件は公式サイトで確認してください。
設立までの手順(会社員が副業で作る場合)
副業なら本店は自宅が多い。事業目的は将来やりそうなことも広めに入れる。資本金は1円でもよいが、法人口座の審査を考えると数十万円以上が無難
代表社員の実印・銀行印・角印の3本セットが定番。ネット注文で数日
合同会社は公証役場の認証が不要。設立サービスを使えば入力フォームで電子定款ができる
代表社員の個人口座に振り込み、通帳コピー(またはネット銀行の画面)を払込証明にする
申請日が会社の設立日になる。オンライン申請または窓口・郵送。完了まで1〜2週間
税務署(法人設立届出書・青色申告承認申請)、都道府県税事務所、市区町村へ。役員報酬を出すなら年金事務所へも
注文するタイミングはSTEP1で社名が確定した直後がベストです。社名が変わると彫り直しになるので確定前は避け、逆に登記申請(STEP5)の時点では手元に必要なので、定款を作っている間に届くように注文しておくと止まりません。納期はネット注文で即日〜数日、実印・銀行印・角印の3本セットで数千円〜2万円程度です。

設立前に決めておくと後でラクなこと

✅ 本業の繁忙期と決算作業が重ならない月にする
⚠️ 3月決算にこだわる必要はない
✅ 1,000万円未満なら消費税の免税事業者になれる(インボイス登録しない場合)
✅ 数十万〜100万円程度が副業では現実的
✅ 将来やりそうな事業も入れておく(あとから追加すると登記費用がかかる)
⚠️ 実体のない目的を並べすぎると逆に怪しまれる
税理士はどう探したか
私は最初に税理士ドットコムで探して何人か候補を見た上で、最終的には知人が契約している税理士事務所に直接連絡して契約しました。顧問料は月2万円弱です。ひとり会社の規模なら、この水準で決算・申告まで見てもらえます。
候補を比較するのに税理士ドットコムを使い、最終的には知人の紹介で決めました。設立前に「法人化すべきか」から相談したい人は、会社設立専門の税理士法人の無料相談があります。
設立後、最初の1か月でやること
- 法人口座の申込み(ネット銀行に複数同時)
- 税務署・都道府県・市区町村への設立届出(設立から2か月以内が目安)
- 青色申告承認申請書(設立から3か月以内。忘れると1期目に赤字を繰り越せない)
- 会計ソフトの契約と口座・カード連携
- 役員報酬を出すなら、期首3か月以内に決定して議事録を残す
- 小規模企業共済・経営セーフティ共済の検討
登記が終わったら、法人口座と会計ソフトを最初の1週間で用意します。会計ソフトは私はfreeeを使っていますが、マネーフォワードも定番です。契約する税理士がどちらに慣れているかで決めるのが無難です。

- 会社設立サービスはどれを使う?弥生・freee・マネーフォワードを比較
- 合同会社と株式会社どっちにする?
- ひとり合同会社の法人口座はどこで開く?
- 副業を合同会社にする前に知らないと損する3つの罠
- 役員報酬はいくらにする?
- 合同会社の決算月はいつにする?4つの視点と、あとから変える方法
- ひとり合同会社の法人口座おすすめ8行を比較
- バーチャルオフィス9社を比較|本店に使うなら「登記できるプランの月額」で選ぶ
- 合同会社の設立後の届出一覧と期限
- 合同会社の資本金はいくらにする?
- 税理士の顧問料の相場とひとり合同会社の年間維持費
- 合同会社はやばい?4年目のひとり社長が感じたこと
- 合同会社の変更登記の費用と期限|本店移転・住所変更・社員の追加
- ひとり合同会社の定款|実際に作った全14条を条文ごとに解説
まとめ
- 合同会社の法定費用は登録免許税6万円のみ。電子定款なら印紙4万円も不要で、実費7〜8万円程度
- 定款認証が不要なので、設立サービスを使えば書類は半日で揃う
- 登記申請日が設立日。完了まで1〜2週間、法人口座まで含めると1〜2か月
- 事業年度・資本金・事業目的は「あとから変えにくいこと」なので設立前に決める

