会社設立サービスはどれを使う?弥生・freee・マネーフォワードを合同会社で比較|私は弥生で作りました
合同会社を自分で作ると決めたとき、次に迷うのが「設立サービスはどれを使うか」です。無料で使えるものは弥生のかんたん会社設立
・freee会社設立・マネーフォワード クラウド会社設立の3つが定番で、どれも定款から登記書類、設立後の税務署への届出書まで作ってくれます。この記事では、会社員が副業を合同会社にする前提で、この3つを費用・電子定款・登記申請の方法・会計ソフトとの相性で比較します。

結論:3つとも無料で、差は「電子定款」と「登記の出し方」
先に結論です。3つとも書類作成は無料で、合同会社に対応しています。違いが出るのは、電子定款の作り方(自分で署名するか、代行してもらうか)、登記申請をオンラインで出せるか、そして設立後に使う会計ソフトの3点です。
✅ 電子署名は「代行」と「自分で」の両方が選べる
✅ オンライン申請・紙申請の両方に対応
✅ 提携銀行が多い(メガバンク・ネット銀行)
⚠️ 電子署名代行など有料オプションは5,500円(弥生会計 Next 年契約で弥生が負担)
👉 私が使ったのはこれ
✅ オンライン申請がいちばん整備されている(マイナポータル連携)
✅ スマホ+マイナンバーカードで自分で電子署名すれば代行費0円
⚠️ 電子定款の代行は5,000円(freee会計の年間契約で0円)
👉 平日に法務局へ行けない会社員向き
✅ 電子定款は行政書士の代行方式(カードリーダー不要)
✅ 会計ソフトの年額が3社で最安(ひとり法人プラン)
✅ 印鑑・法人口座・決済までワンストップ
⚠️ 電子定款の代行は5,000円(有料プラン契約でMFが負担)
⚠️ 登記のオンライン申請は公式で確認できず、法務局へ持参が前提
👉 会計ソフトをMFにすると決めている人向き
3社の比較表(合同会社・2026年9月時点)
| 比較項目 | 弥生 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|---|
| 書類作成の料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 合同会社の対応 | ○ | ○ | ○ |
| 電子定款(印紙代4万円が不要に) | 代行 5,500円/自分で署名も可 | 代行 5,000円/自分で署名も可(スマホ+マイナンバーカード) | 代行 5,000円(代行方式のみ) |
| 代行費が無料になる条件 | 弥生会計 Next の年契約 | freee会計(または人事労務)の年間契約 | MFクラウドの有料プラン契約 |
| 登記申請の方法 | オンライン/紙(持参・郵送) | オンライン(マイナポータル連携)/紙 | オンライン(電子申請)/紙 |
| 専門家にまるごと任せる場合 | 50,000円(税抜)+実費 | 50,000円(税込)+実費 | 40,000円(税込)+実費 |
| 設立後の届出書 | 税務署・年金事務所・労基署向けまで | 税務署・都道府県・年金事務所向け | 税務署向け(法人設立届・青色申告など) |
| 会計ソフトの目安(ひとり法人向け年額) | 弥生会計 Next(最大2か月無料) | freee会計 ひとり法人 35,760円(税抜) | MFクラウド ひとり法人 29,760円(税抜) |
| 所要期間の目安(合同会社) | 1〜2週間 | 1〜2週間 | 約2週間 |
※各社公式サイトの2026年9月時点の情報をもとに作成。金額の税込・税抜は各社の表記に合わせています。
実際にかかるお金は「登録免許税6万円+α」
どのサービスを使っても、合同会社の法定費用は登録免許税6万円だけです。紙の定款なら印紙代4万円がかかりますが、3社とも電子定款に対応しているので、これはゼロにできます。差が出るのは、電子定款の代行費(0〜5,500円)と、印鑑・登記事項証明書などの実費です。
「自分で電子署名する」を選ぶには、マイナンバーカードと、ICカードリーダー(freeeはスマホでも可)が要ります。数千円のリーダーを買うか、5,000円前後の代行費を払うかの差なので、設立後に同じ会社の会計ソフトを年契約するつもりなら、代行費が無料になる条件を使うのがいちばん楽です。
会社員が副業で作るなら、ここで選ぶ
行けないなら、オンライン申請が整っている弥生かfreee。マネーフォワードは持参が前提
決めているなら、その会社の設立サービスを使うと電子定款の代行費が浮く。決めていないなら、税理士がどれに慣れているかで決める
マイナンバーカードがあればfreeeはスマホで完結。カードリーダーを買いたくないなら代行(5,000円前後)でいい


私は弥生のかんたん会社設立で作りました。マネーフォワードも同じ流れで無料で使えます。freee会社設立は公式サイトからどうぞ。
会計ソフトや法人カードなど、指定のサービスを導入することを条件に、設立登記の費用負担を抑えられるサービスです。対象サービスと条件は公式サイトで確認してください。
設立サービスを使うときの注意点
- 入力内容はそのまま登記簿に載る。事業目的・本店所在地・資本金は、あとから変えると登記費用がかかるので、入力前に決めておく
- 「無料」は書類作成まで。登録免許税6万円と、電子定款の代行費・印鑑代は別にかかる
- 特典は「そのサービスで設立した法人」が条件。会計ソフトの割引や法人口座の特典は、設立後に申し込んでも対象外のことがある
- 登記申請日=設立日。決算月との関係(1期目の長さ)を確認してから申請する
- 会社設立後の手続き(法人口座・税務署への届出・社会保険)は、サービスの書類で終わりではない。設立手順と費用の記事の「最初の1か月でやること」を参照
無料の設立サービスのデメリット・向かない人
3つとも無料で便利ですが、「無料でここまでやってくれる」の裏側には、自分でやる部分と、そのサービスの会計ソフトに寄せる前提があります。使ってみて分かったデメリットを先に書いておきます。
・電子定款の署名は提携の行政書士が代行するので、本人確認と数日の待ち時間がある
・会計ソフトはそのサービスの製品に寄せる前提。あとから別のソフトに乗り換えると手間が増える
・定款はテンプレート。事業目的の文言が特殊なときは法務局に事前相談が要る
・設立後の届出(税務署・年金事務所など)の提出は自分(または税理士)
・平日に法務局へ行く時間が取れず、登記の提出まで丸投げしたい(司法書士に依頼)
・会計ソフトを決めていて、設立サービスの会計ソフトを使うつもりがない
・設立と同時に許認可(建設業・古物商など)が要る業種で、定款の事業目的を細かく確認したい
ひとりで、事業目的もシンプルで、会計ソフトもこれから決めるという人なら、このデメリットはほぼ気になりません。逆に上の「向かない人」に当てはまるなら、司法書士に頼む(登記まで込みで5〜10万円程度の報酬が相場)ほうが結果的に早いこともあります。
まとめ
- 弥生・freee・マネーフォワードの設立サービスは、いずれも書類作成が無料で合同会社に対応
- 差が出るのは、電子定款の署名方法(自分で/代行)、登記のオンライン申請、設立後の会計ソフト
- 会社員なら「平日に法務局へ行けるか」で、オンライン申請が整った弥生かfreeeが選びやすい
- 設立後の会計ソフトを決めているなら、その会社のサービスを使うと電子定款の代行費が浮く
- サービス選びより、社名・事業目的・資本金・決算月を先に決めるほうが設立は早い

