設立後の運営とお金
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ひとり合同会社の「法人のお金」と「自分のお金」の分け方|役員貸付金を作らない口座・カード・立替精算・生活費の4つのルール

法人のお金と自分のお金 混ぜない4つのルール
gou
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📢 本記事は、合同会社を設立して4年目で、法人口座3つと法人カードを「公私混同しない」ルールで運用しているゴウが、自分の経験と国税庁の公開情報をもとに書いています。制度の内容は2026年9月時点のものです。 一部にアフィリエイト広告(PR)を含みます。

ひとり法人でいちばん多いトラブルは、売上でも税金でもなく「法人のお金と自分のお金が混ざること」です。混ざると帳簿が合わなくなり、役員貸付金が膨らみ、税務調査と融資審査の両方で不利になります。この記事では、口座・カード・立替・生活費の4つについて、混ぜないためのルールをまとめます。

ゴウ
ゴウ
私は法人口座をGMOあおぞら→PayPay銀行→三井住友の順に3つ開き、法人カードは三井住友カード ビジネスオーナーズを設立直後に作りました。ルールはひとつだけで、法人のカードと口座は法人の支出にしか使わない。個人で払ったものは立替精算で処理する、という原則です。
ゴウ
ゴウ
私の立替精算は、貯まってきたら都度まとめて行っています。設立時に入れた100万円は役員借入金ではなく資本金として出資しているので、法人と個人の間に貸し借りはありません。

混ざるとどうなるか:役員貸付金と役員借入金

🟠 役員貸付金(法人→社長)
法人のお金で社長の私的な支出を払った、生活費を法人口座から引き出した
⚠️ 利息(認定利息)を付けないと差額が給与扱い
⚠️ 融資審査で「私的流用」と見られる
⚠️ 返せないと役員賞与認定+源泉漏れ
🔵 役員借入金(社長→法人)
設立時に個人のお金を法人に入れた、立替経費が未精算のまま
✅ 税務上の問題は少ない
⚠️ 相続時に「貸付金債権」として額面で相続財産になる
👉 精算するか、増資に振り替えるかを税理士と相談

役員貸付金の認定利息は、法人が銀行から借りて貸したならその利率、それ以外は特例基準割合(毎年決まる。2026年分は年1.3%)を目安にします。

口座とカードの4つのルール

🏦
法人口座は法人の入出金だけ
売上の入金、経費の支払、税金・社保の納付、役員報酬の振込。それ以外は動かさない
💳
法人カードは法人口座から引落
個人口座に紐づけない。私的な買い物には使わない
👛
個人カードで払ったら立替精算
経費精算書+領収書。まとめて法人口座→個人口座へ振込
💴
生活費は役員報酬でしか動かさない
「今月足りないから法人口座から」は役員貸付金になる

口座・カードの選び方は「法人口座おすすめ8行を比較」「法人カードの選び方」に書いています。

立替経費の精算の流れ

STEP 1
個人の財布・個人カードで払う
交通費、書籍、少額の備品など。レシート・領収書は必ず取っておく
↓
STEP 2
会計ソフトに「未払金(役員)」で登録
freeeやマネーフォワードなら「立替経費」「未払金」で仕訳。プライベート兼用口座の処理はソフトのヘルプに手順がある
↓
STEP 3
経費精算書をまとめる
日付・内容・金額・相手先の一覧。レシートを添付(電子帳簿保存法に沿ってスキャン保存でも可)
↓
STEP 4
法人口座から個人口座へ振込
精算書の合計額を1回で振込。こまごま動かさない
✅ 精算をラクにするコツ
  • 法人カードで払えるものは最初から法人カードで払う。立替は「法人カードが使えない場面」だけに
  • 交通系ICは法人名義のカードでチャージするか、私用と分けて使う
  • サブスク(クラウド、ソフト、ドメイン)は法人カードにまとめる。個人カードに残っていると毎月立替になる
  • 精算はまとめて行う(月1回が目安)。都度払いにすると帳簿が読みにくくなる

よくある質問:こんなときはどう処理する?

Q. 売上が個人口座に振り込まれてしまった
法人の売上として計上し、個人口座に入った分は「役員借入金」(会社が社長から預かっているお金)として処理したうえで、できるだけ早く法人口座へ移します。取引先には振込先を法人口座に変えてもらう連絡を。放置すると法人の売上漏れに見えるので、その月のうちに動かすのが基本です。
Q. 法人カードで私物を買ってしまった
その支出は経費にならないので役員貸付金に計上し、個人口座から法人口座へ返金します。少額なら同じ月の立替精算と相殺しても構いません。返さずに期末まで残すと認定利息の対象になります(この記事の「混ざってしまったときの直し方」)。
Q. 法人口座・法人カードができる前の支出はどうする?
設立前後の登記費用・印鑑・PC周辺機器などは、社長が個人で立て替えて、口座ができたら法人口座から精算します。設立前の費用は創立費・開業費(繰延資産)として処理できるものもあります。レシートと「何のための支出か」のメモを残しておけば、口座開設後にまとめて1回で精算できます。
ゴウ
ゴウ
私の場合、設立直後の立替はそれほど大きな額にはならず、合計でも30万円以下だったと思います。法人口座(GMOあおぞら)が設立後わりと早く開けたので、立替の期間も短くて済みました。精算は「貯まったら都度」の不定期で、法人口座から自分の口座に振り込んでいます。

生活費は「役員報酬」でしか出さない

法人口座から生活費を出すなら、それは役員報酬です。役員報酬は事業年度の最初の3か月以内に決め、毎月同額を払う(定期同額給与)のが損金にできる条件で、期の途中で「足りないから増やす」と増額分が損金になりません。つまり、生活費が足りなくなったときの正しい対応は「法人口座から引き出す」ではなく、次の期首に役員報酬を見直すことです。

役員報酬の水準の決め方は「役員報酬ゼロ・低額・中額の試算例」で数字を出しています。

ゴウ
ゴウ
私は役員報酬を税理士と試算しながら決めていて、法人口座から生活費を引き出さないことを原則にしています。少し窮屈に感じるかもしれませんが、このルールがあるおかげで法人の残高がそのまま「会社の体力」として読めます。

混ざってしまったときの直し方

⚠️ 見つけたら、その期のうちに
  • 法人カードで私的支出を払った → 役員貸付金に計上し、個人口座から法人口座へ返金。少額ならその月の立替精算と相殺
  • 個人カードで法人の経費を払ったまま忘れていた → 領収書があれば期末までに立替精算。なければ経費にできない
  • 役員貸付金が残った → 期末までに返済。返せない額なら認定利息を計上し、税理士と返済計画を相談
  • 毎月同じことが起きる → 役員報酬の額が生活費に合っていないサイン。期首に見直す

まとめ

📝 この記事のまとめ
  • 法人と個人のお金が混ざると、役員貸付金(融資・税務で不利)か役員借入金(相続で不利)になる
  • ルールは4つ:法人口座は法人の入出金だけ、法人カードは法人口座から引落、個人で払ったらまとめて精算、生活費は役員報酬だけ
  • 立替精算は「未払金で登録→精算書→法人口座から1回で振込」
  • 生活費が足りないときは法人口座から出さず、次の期首に役員報酬を見直す(定期同額給与)
  • 混ざったらその期のうちに返金・精算し、役員貸付金を残さない
Xでも発信しています

ひとり社長の制度の小ネタや、副業から法人化までの気づきを毎日投稿しています。

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副業から合同会社を設立して4年目のひとり社長/エンジニア
本業を持ちながら副業(口コミサイトと受託開発)を12年育て、本業と並行して合同会社を設立。その後、法人に一本化しました。いまはSESを本業に、自社Webサービスと口コミサイトを運営しています。立ち上げ前に自分が不安だったこと・迷ったことを、実際にどうだったかと一緒に書いています。
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