ウインターブルーとひとり社長|日照・運動・判断を切り分けたら楽になった話
10月の後半あたりから、理由もなく仕事に身が入らない日が増えます。売上が落ちたわけでもトラブルがあったわけでもないのに、気持ちだけが下がる。独立して3年、毎年この時期に同じことが起きています。
会社員のころは「最近だるいよね」で済んでいたこの不調が、ひとり社長になってから妙に重くなりました。この記事では、その理由と、自分が落ち着くまでにやったことを書きます。
この記事でわかること
- 秋冬に気分が落ちる「ウインターブルー」とは何か
- なぜひとり社長だとこの不調がきつくなるのか
- 日照・運動・判断の3つに分けて立て直した方法
秋冬に気分が落ちるのは「ウインターブルー」というらしい
この時期に急に疲労感や無気力を感じたり、いつも楽しめていたことに興味がなくなったりする状態は「ウインターブルー(冬季うつ)」と呼ばれているそうです。食べる量や昼寝が急に増えるのも特徴だと言われています。
原因として挙げられているのは、日照時間が短くなること。日光を浴びる時間が減ると、気分を安定させるセロトニンの分泌が減り、眠気に関わるメラトニンのバランスも崩れると説明されています。つまり、気分が落ちているのは自分の性格でも、会社の調子でもなく、太陽の都合です。
※一般的に言われている説明をまとめたものです。症状が長く続く場合や日常生活に支障が出る場合は、医療機関に相談してください。
ひとり社長だと、この不調がなぜかきつくなる
同じ季節の不調でも、会社員のころとひとり社長になってからでは、受け取り方がまったく違いました。
違いは一つだけで、「それ、季節のせいだよ」と言ってくれる人がいないことです。気分が落ちた理由を自分の中で探すと、一番それらしいのは会社の数字です。だから季節の不調が、いつの間にか経営の不安に化けてしまう。
実際に、雨が3日続いた週の夜に、売上の数字ばかり見ていたことがあります。翌朝晴れたら、同じ数字が普通に見えました。変わったのは会社ではなく、自分の方でした。
日照・運動・判断の3つに分けたら楽になった
不調を「ひとかたまりの不安」として扱っている間はずっと苦しかったのですが、3つに切り分けてからかなり楽になりました。
運動の中身と、それぞれの役割
運動は「気分転換」と一括りにされがちですが、自分の中では役割が分かれています。
| 種類 | 頻度 | 効いているところ |
|---|---|---|
| 🚶 ウォーキング・ランニング | 週2回 | 日光を浴びる。ウインターブルーへの直接の対策 |
| 🏋️ 筋トレ | 週2回 | 重量が数字で残る。売上以外に「増えているもの」ができる |
| 🥊 ボクシング | 週1回 | ジムで人と会う。仕事の外に、決まった時間に会う人がいる場所を持てる |
特にボクシングは、運動というより「孤独の対策」として効いています。ひとり社長は放っておくと一週間誰とも会わずに終わるので、仕事と関係ない場所に、毎週顔を合わせる人がいるだけで気分の底が上がります。
自分で動かせることと、動かせないこと
整理してみると、気分を落とす要因のうち、自分でどうにかできるものは意外と少ないです。
- 天気と日照時間
- 取引先の都合・入金のタイミング
- 同業の人の実績(SNSで流れてくるもの)
- 「同僚がいない」という前提
- 外に出る時間を午前に固定する
- 運動の予定を先に入れる
- 落ちている日は判断しないと決める
- 仕事の外に、定期的に人と会う場所を作る
左側をどうにかしようとして消耗していた時期が長かったのですが、右側だけに集中するようになってから、冬の不調は「来るのはわかっているから、先に予定を組んでおく」ものに変わりました。
まとめ:季節のせいなので、深刻になりすぎなくて大丈夫
ひとり社長の秋冬の不調は、だいたいこの順番で来ます。
- 日照が減って気分が落ちる
- 話す相手がいないので、理由を会社に探してしまう
- 落ちた気分のまま判断して、さらに不安になる
逆に言えば、1は季節のせいだと知っておく、2は仕事の外に人と会う場所を作る、3は落ちている日に決めない、で止められます。
自分の場合は、運動と「判断しない日」を決めるだけで、3年目の今は11月を「気分が落ちる前提で予定を組む月」として普通に迎えられるようになりました。売上の数字はひとつも変わっていないのに、見え方が変わる。それくらい、季節の影響は大きいということです。
気持ちが落ちているのは、あなたの経営がうまくいっていないからではなく、太陽が早く沈んでいるからです。深刻になりすぎなくて大丈夫。

